~全国における赤十字運動のリーダーとして~令和6年度赤十字ボランティア・リーダー研修会を開催!

 日本赤十字社は、赤十字奉仕団等ボランティアを対象としたさまざまな研修会を開催しています。本社でも各支部の研修を修了したボランティアを対象にした研修会を開催しており、その1つである「令和6年度赤十字ボランティア・リーダー研修会」を8月24日~26日に開催しました。

赤十字ボランティア・リーダー研修会とは?

 本研修会の目的は、赤十字の理念と活動の理解を深め、各都道府県における赤十字運動の推進リーダーとしての資質を向上させること、また赤十字マインドを持ったボランティアとして、平時および災害発生時に地域の人道ニーズをとらえた活動を行う力を養うことです。

 令和6年度は、昨年度に引き続き集合形式で開催し、北は青森県、南は沖縄県から計40名の赤十字ボランティア(地域赤十字奉仕団・特殊赤十字奉仕団・青年赤十字奉仕団)が参加しました。

 

画像 グループワークで意見を出し合う参加者

研修内容・参加者の様子について

 研修会は、参加者間に打ち解けた雰囲気をつくるためのアイスブレイクから始まり、参加者の緊張が少し解けたところで、日本赤十字社の基本方針と奉仕団に期待される役割を伝えました。
 研修会の主役は参加者であるととらえ、本研修会では自主的に掲示板を確認して行動するなど、参加者は「気づき」「考え」「実行する」の実践を通じ、目的達成するための力養いました。

画像 地域・特殊・青年赤十字奉仕団混合のアイスブレイクを通じた交流

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 その後、地域赤十字奉仕団・特殊赤十字奉仕団と青年赤十字奉仕団に分かれて、研修を進めました。参加者はそれぞれの講義やグループワークを通して奉仕団のリーダーに必要なコミュニケーション力やリーダーの資質について学び、研修全体を通して自身の赤十字への思いに立ち返り、日頃の奉仕団活動を振り返りました。

 「ニーズの重要性」の講義では、これまでの講義で学んできた赤十字や奉仕団について知識を具体的行動に変換する方法を学びました。個人ワークやグループディスカッションを通してリーダーとして自団・自身のニーズを再確し、具体的実践のイメージを作ることを行いました。講師からのテイクホームメッセージ(忘れないでほしい重要なメッセージ)として実践のカギは「自分事化」することであると伝えられました

DSC_0193.JPGニーズ(ボランティアの受け取り手が必要としているもの)とシーズ(技術やノウハウ、ボランティア自身)から「赤十字らしさ」を抽出した活動事例を発表

 研修の最後には、3日間を通して学んだことを踏まえ相手のニーズと、活動者自身のデザイアー(活動したいという欲求)を区別し、What(何をするのか)ではなく、Why(なぜ、どうして)から活動を組み立てることを意識した活動計画書を作成しました。今年度は、参加者数名が活動計画書を参加者全員の前で発表し、講師からアドバイスをもらい活動計画書をより具体化させるとともに、他の参加者の活動を知る機会にもなりました。

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最終日に今後の活動に向けた活動計画書を作成、発表

参加者の声

 参加者からは、「ニーズ・シーズを考え、先見の明で物事をとらえ、気づき考え実行したい」「受講をスタート地点として、奉仕団活動を活発なものにしていきたい」「アクティビティを通じて学ぶことができたため、充実度が大きかった」といった声が聞かれました。

 参加者は今後、この研修会において作成した活動計画書をもとに、自身の所属する都道府県支部で人道的ニーズに応える活動を展開していきます。

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3日間の研修会で団種を越えたつながりが深まった参加者