明日出発!青少年赤十字海外支援事業をこの目で~バヌアツって知っていますか?【シリーズ③】
日本赤十字社の青少年赤十字海外支援事業では、ネパールへは「水と衛生の支援」、バヌアツへは「学校の子供たちへの防災教育の支援」を行なっています。本事業は、「子どもたちが自分たちのお小遣いの中から出せる金額で奉仕する」ことを目的に集められた活用資金(通称「1円玉募金」)をもとに実施。
前回は、バヌアツ赤十字社の活動についてお伝えしましたが、今回は、8月17日から始まるバヌアツへのスタディーツアーの内容をお届けします。
バヌアツへの支援事業の内容は?~世界でもっとも自然災害に対して脆弱な国~
バヌアツでは、地震、津波、火山噴火、サイクロン、洪水等の災害リスクに常にさらされている国。 防災知識の普及や学校での災害対策が進んでいないため、被害の拡大を招いています。
以上のことを踏まえ、バヌアツ赤十字社を通じて、学校での防災減災教育の事業を実施しています。
目標1:学校において災害リスク軽減と防災の正しい知識を教えられる環境を作る
目標2:ターゲットとなる小学校の先生と生徒の災害リスク軽減の知識を増やす
目標3:バヌアツ赤十字社のボランティアのネットワークを強化し災害時に対応できるようにする
これらの目標を達成するために、教材や備品を整備したり、教師やユースボランティアに研修を行い、研修を終えた方々が指導者となり防災教育の普及活動に勤めています。
スタディーツアーって何をするの?
日赤は8月17日(土)~24(土)の期間で、バヌアツへスタディーツアーを実施します。
青少年赤十字に加盟する全国の学校から参加者を募集しました。8名の高校生メンバーと青少年赤十字国際交流事業(JRC/RCY International Meeting)や、リーダーシップ・トレーニング・センターやスタディー・センター等で経験豊富な指導者2名が派遣メンバーに決定しました。
バヌアツの現地では、以下の内容を主に学びます。
(1) バヌアツ赤十字社からの活動の報告・・・最終年度となる事業の進捗状況などを学びます
(2) 国家防災事務所への訪問・・・国の政策となっていることを学びます
(3) ラジオ局・・・日本の学生が集めた募金がバヌアツの防災事業に役立っていることを広報します
(4) JICA J-PRIZM、商工会議所・・・日赤以外のバヌアツでの活動内容を学びます
(5) ホームステイ・・・バヌアツの子どもたちと一緒に生活し、日本との違いを体験します
(6) Sea Side Community Presbyterian School、Vila North School、Mele Centre School・・・支援先の学校を実際に訪問し、防災訓練を体験したり、バヌアツでの防災教育を視察します。
また、日本での青少年赤十字の活動紹介、学校生活の紹介や文化交流もおこないます。更に、幼稚園・保育所向けの防災教材「ぼうさいまちがいさがし きけんはっけん!」をクラスで実施し、日本での被災体験など情報交換し、今後の災害にどのように向き合っていくか、意見交換を行なう予定です。
派遣に向けた事前研修で準備に加速
本スタディーツアーでより深い学びを得るため6月16日(日)に事前研修を実施しました。
達成目標や、学校訪問での活動内容、現地で行なう活動の役割分担を決め、出発まで準備を進めてきました。
メンバーは、「集められた募金がどのように使われ、バヌアツの防災教育にどのような変化をもたらしたのか学びたいです」、「現地のニーズをしっかり理解し、今の自分になにができるか考えたいです」と意気込みを語ります。
本スタディーツアーに参加して終了ではなく、このツアーをきっかけに、学びをこれからの青少年赤十字活動に活かした今後の活動に期待しています。
≪続≫
シリーズ④では「スタディーツアーの様子」をお届けする予定です。
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