日本全国の学校長が議論~さらなる普及と発展のために、青少年赤十字の魅力的な活用の仕方を考える~

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青少年赤十字には各都道府県に、青少年赤十字加盟校の教員で組織された「青少年赤十字指導者協議会」があり、主に加盟校の校長が会長を務めています。 各会長が全国から一堂に会して、青少年赤十字のより一層の発展と普及促進を目的に毎年開催しているのが、「青少年赤十字全国指導者協議会総会・研修会」です。今年度は令和6年7月12日(金)に実施しました。

~全国指導者協議会副会長を選任~

本総会で、次期副会長を選任しました。令和7年度は副会長に、埼玉県青少年赤十字指導者協議会会長と京都府青少年赤十字指導者協議会会長が就任することになりました。なお、会長は、鳥取県青少年赤十字指導者協議会会長が今年度に引き続き務めます。

~令和5年度事業報告と令和6年度の取り組み~

日本赤十字社青少年・ボランティア課長から、昨年度の事業報告と今年度の取り組みについて報告しました。今年度も日本赤十字社長期ビジョンに基づき事業を推進しており、青少年赤十字では、既存事業のさらなる発展に加え、防災教育プログラムの改訂や、学校教育現場で求められる教材の作成など、新規事業も展開していくことを説明しました。

~学校教育と青少年赤十字~

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文部科学省初等中等教育局視学官からご講演を頂きました。子ども達が豊かな人生を切り拓くためには、他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働する力を育むことが重要であり、「気づき、考え、実行する」という態度目標を掲げる青少年赤十字を活用することで、互いを尊重する学びを実践していけると、お話しいただきました。

~青少年赤十字の活動報告~

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現副会長の栃木県青少年赤十字指導者協議会会長より県内の活動および同副会長が校長を務める高校での青少年赤十字活動が紹介されました。リーダーシップ・トレーニング・センターや、北関東三県国際交流事業、指導者向け研修会等を実施していることや、高校生ボランティア・アワードで加盟校である県内の高等学校が日本赤十字社JRC賞を受賞したこと、高等学校連絡協議会が県内で実施されていることが紹介されました。また、副会長が校長を務める高校では、文化祭の開催とあわせて校内清掃や募金活動をしたり、ろう学校との交流や手話講座等を毎年実施していることを紹介しました。今後も、支部や指導者協議会と協力して子ども達の「やさしさ」や「思いやり」の心を引き出し育てる青少年赤十字の役割を達成していきたいと述べられました。

~青少年赤十字の魅力的な活用の仕方を議論~

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校種別を基本とする7つのグループに分かれ、「青少年赤十字の魅力的な活用の仕方について」をテーマに協議し、それぞれの県における青少年赤十字活動の実態や特に熱心に取り組んでいる活動などを中心に話し合いました。それぞれ都道府県の事例を共有したのち、「高等学校での探究的な学びは青少年赤十字の理念そのものであるため、学校ですでにやっていることを青少年赤十字につなげていくことが重要である」や、「青少年赤十字の精神が、特活、道徳、総合など学校のカリキュラムを見直す視点の1つとして取り入れられる」などの意見が挙がり、各グループとも活発なディスカッションとなりました。参加者からは、「自校に応用できる取り組みやアイディアを多くもらうことができ、とても有意義であった」、「本研修会をとおして青少年赤十字のメリットを、自信を持って伝えることができると確信した」などの感想がありました。

学校教育現場での青少年赤十字のより一層の発展と普及促進に向け、今後も先生方と協働してまいります。

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