~心をつなぐ青少年赤十字を支え続けて60年~ 全国青少年赤十字賛助奉仕団協議会総会を開催しました

 令和6年7月11日(木)、12日(金)に令和6年度全国青少年赤十字賛助奉仕団協議会の総会が開催され、各都道府県の代表が日本赤十字社本社に集まりました。青少年赤十字賛助奉仕団とは、学校で青少年赤十字の指導者として活動いただいたOBOGを主なメンバーとし、青少年赤十字の普及発展・加盟促進、赤十字思想に関する専門知識の研修・普及を目的として活動するボランティア組織です。各都道府県の青少年赤十字賛助奉仕団によって組織されている全国協議会は今年で創立から60周年を迎えました。

 7月11日(木)午後から総会は始まり、令和5年度の事業報告や令和6年度の事業計画案等について審議、議決されました。

 その後、本協議会創立60周年を記念した式典が行われました。その冒頭で阿部英幸会長は、賛助奉仕団の長い歴史を振り返りながら、自然災害の多発化や教職員の働き方改革、IT推進など目まぐるしく変化する社会にも目を向け、「ますます人同士のつながりが希薄になる時代、心をつなぐ青少年赤十字は学校教育に大きな意味を持つはずである。青少年赤十字活動をすることにより、子どもたちの心は社会に、世界に広がる。賛助奉仕団が学校教育をさらに手助けできれば、ますます希望がふくらむのではないか」と語りました。

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阿部英幸会長

 また、元日本赤十字社(本社)奉仕課長の佐藤雅紀氏による講演会も行われ、退職後も非常勤嘱託やボランティアとして70年にわたり赤十字に携わっている長年の経験をふまえたお話をいただきました。参加者は皆、豊かな知識から繰り広げられる赤十字に関したお話の数々に聞き入っていました。

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佐藤雅紀氏

 7月12日(金)は8つのグループに分かれて分科会を行いました。本会では、団員の減少や高齢化などの課題をふまえ、賛助奉仕団の活動強化・充実のための方策を活発に議論しました。その後、地域ごとの状況や課題なども共有し合い、より良い活動のための建設的な話し合いが行われました。

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 今回の2日間にわたる総会・記念式典では祝賀会もあわせて執り行われるなど、全国の団員同士のつながりが一層強固になったことに加え、これまでの歴史や活動を振り返りながら、現在の課題改善や今後の活動を検討する実りある時間となりました。

 心をつなぐ青少年赤十字を長く未来につないでいくため、これからも賛助奉仕団は豊富な経験を生かし、力強く活動していきます。