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東日本大震災活動レポート

ボランティア

赤十字広報特使(女優・藤原紀香さん)の活動(9)
避難住民の健康を調査

12/11/19

  いかがですか、体調はどうですか―日本赤十字社の広報特使を務める女優の藤原紀香さんが11月7日、東京電力福島第一原発事故で福島県いわき市に避難している浪江町民のお宅などを訪問し、健康状態の聞き取りを行いました。藤原さんが日赤特使として被災地を訪問するのは6回目です。

 いわき市で避難生活を送っている浪江町民は約2000人。その多くが借り上げ住宅のアパートに住んでいますが、住民同士のコミュニケーションは少なく、孤立してしまうことが懸念されています。
 そのため、日赤は浪江町からの依頼を受け、10月15日から来年9月末まで、看護師・保健師を派遣して健康調査・相談を行っています。

 紀香さんが最初に訪れた佐藤郁恵さん宅は、小学校2年のあかねちゃんと二人暮らし。紀香さんの問いかけに佐藤さんは、あかねちゃんの健康状態に不安があると打ち明けました。
 2軒目の上野富由子さん(右写真)は、千葉県での避難生活を経て、今年4月からいわき市に。千葉ではストレスが元で体調を崩していたといいますが、「福島県に戻って少しはよくなりました」と教えてくれました。

 紀香さんは、市文化センターで開かれた「こころのケア」活動にも参加(左写真)。町民約80人と一緒に、一人でストレスを解消できる呼吸法やリラクゼーション、二人一組になってお互いにケアしあう「きずなのワーク」に取り組みました。
 翌8日には、二本松市の浪江町役場に馬場有町長を訪ね、健康調査やこころのケア活動について報告。「日赤広報特使として、これからも福島県の今を、浪江町の今を全国に伝えていきます」と決意を表明しました。