職員紹介

- 高槻赤十字病院 医療社会事業部 地域医療連携課(※所属部署は取材当時)

川崎 清司

Seiji Kawasaki
逆境は、自分を超えるチャンス

私は現在、患者支援センターで、入院される患者さんの手続きや書類作成などを担当しています。入院患者さん・ご家族の窓口として、何でも屋のように対応するので、案件も幅広く複雑。しかも患者さんやそのご家族と直接関わるので、病院全体の印象を左右する重要で責任のあるポジションでもあります。そんな業務を務められるのも、2年目の逆境があったから。当時は総務課に所属しており、膨大な仕事を抱えて苦しんでいました。しかし業務量は増すばかり。一度は本当にパンクしかけましたが、数か月が経つ頃には何とか期限内に終えられるようになっていることに気付きました。さらに仕事がスムーズに捗るようになると、心にも余裕が生まれ、職場が楽しいと感じている自分がいることにも気付きました。逆境に追い込まれてこそ、今までの自分を超えられることを体感した貴重な経験です。仕事に自信を持ち、心に余裕ができれば、患者さんに接するときの態度や業務の質も上がる。現在の部署でもその時の経験が生きていることを実感しています。今後も、逆境を成長のチャンスと捉え、前向きに仕事に向き合っていきたい、そう思っています。

- 福岡県赤十字血液センター 事務部 供給課(※所属部署は取材当時)

増田 千香子

Chikako Masuda
組織を超えた連携が命を救う

血液センターは、献血していただいた血液を輸血用血液製剤として製造し、医療機関へ供給する施設です。私は、医療機関からの発注を受け、適合する血液を準備し、お届けする業務を担当しています。直接患者さんと顔を合わせることはありませんが、医療機関から感謝の言葉をいただいた時には、人のいのちを救ったんだ、というやりがいを感じられる仕事です。いのちに直結する仕事である以上、背負う責任が重いのもまた事実。患者の容態によっては大至急での大量発注もあったり、特殊な血液が必要になる場合もあります。そうした緊張を強いられる場面でも、落ち着いて対応するためには、普段からの準備が必要です。例えば、関係機関との連携強化。これまで医療機関とは電話でのやりとりしかしていませんでしたが、血液事業の現状や課題を共有したり、血液製剤の適正使用を求める説明会などを昨年度から開催しています。直接顔を合わせて意見交換をすることで、施設の壁をこえて相互理解が生まれ、連携をさらに強化することができました。しかし、これはまだまだ小さな一歩。いのちを救う現場から全ての言い訳をなくすため、組織だけではなく、あらゆる壁を超えていきたいと思います。

- 岡山県支部 事業推進課(※所属部署は取材当時)

金岡 良平

Ryohei Kanaoka
より多くのいのちが救える仕事

小さい頃から消防隊員への憧れがあり、就職活動では消防ばかり受けていました。その中で、たまたま献血をしたとき、日赤と出会いました。気になって日赤の事業内容を調べてみると、まさに自分がやりたかった「いのちを救う」仕事。その場で迷わず応募しました。現在、私が担当しているのは主に災害救護で、防災セミナーでの講演や救急法の講習なども行っています。ところが、入社してから気付いたのは、私たちは直接いのちを救う「現場」に出る機会は少ないということ。そういうこともあって、当初は悩みました。しかし、仕事を続けるうちに、気付いたのです。私がやっている防災セミナーや講習に参加してくれた人が、必ずどこかで、誰かのいのちを救ってくれる。いのちを守る輪が広がっていくことを実感したのです。私一人がいのちを救う現場に出るよりも、はるかにたくさんの人が救える。私の話を真剣な表情で聞いている受講生たちを見て、そう確信しました。それは、これまでの自分の認識を超えた瞬間でもありました。日赤の仕事は、事務作業も多くあります。しかし、日赤で働く誰もが、それぞれの責務を全うすることで、いのちを救うことに繋がるのです。

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