体験しながら学ぼう!大阪赤十字病院が親と子の防災体験セミナー「災育」を開催

平成30年8月5日に大阪赤十字病院(大阪市天王寺区)で親と子の防災体験セミナー「災育」が開催されました。

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はしご車の体験では、13階建ての大阪赤十字病院とほぼ同じ高さ40メートルまで上ります。

このセミナーは、小学校4年生から6年生の児童とその保護者を対象に、自分の身を守る「自助」の重要性を伝えるとともに、いざ災害が発生した時に家族で対応できる「共助」を考えてもらうきっかけとし、また災害時の大阪赤十字病院や防災関係機関の「公助」の役割についても知ってもらうことを目的としています。

平成22年度から始まった本セミナーは参加者が年々増加し、9回目となる今回は過去最大の約800名の親子からの申し込みがありました。大阪市、大阪府警察、大阪市消防局をはじめとした多くの関係機関や企業もブースを出展し、大阪で地震が発生した場合を想定した体験型のイベントとなっています。

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本物そっくりな傷の特殊メイクをしてもらいます。

3人のお子さんをもつお母さんは、「今年6月の大阪北部地震が発生した際、子どもたちはとっさに机の下へもぐりこもうとしましたが、ランドセルが引っかかり少しパニックになりました。災害時に落ち着いて行動するために、常日頃から繰り返し学ぶ機会が大切だと感じました」とセミナー参加のきっかけについて話します。

地震に関する講演を聴いた小学6年生の女の子は、「6月の大阪北部地震では、家や近所では大きな被害はありませんでした。でも、地震によって、家の中では家具が倒れて危ないことを知り、事前に準備をしたほうがいいなと思いました」と感想を語りました。

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傷の特殊メイクの後は、応急手当のやり方を学びます。

第1回から企画・運営に携わる同院の中出国際医療救援部長に本セミナーをはじめた経緯を伺いました。

「当院では毎年10月1日に災害訓練を行っていますが、大きな災害が起こった際は、防災機関だけが頑張っても限りがあります。そこで、地域住民の方々にも、災害に対する意識を持ってもらいたい、自助や共助の重要性を知ってもらいたいとの思いからこのイベントを始めました。」


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渡瀨医師の地震の講演では、児童も保護者も真剣に聞き入っていました。

国内外における数々の災害現場で救援活動の経験があり、地震に関する講演を担当した医師の渡瀨救急科部副部長は次のように語ります

「阪神淡路大震災では、救助された人のうち97.5%が「自助」と「共助」によるもので,

1.7%が救助隊など「公助」でした。東日本大震災、熊本地震、そして今回の西日本豪雨災害でも「自助」「共助」の重要性は裏付けられていますが、災害時にはまず自分のいのちは自分で守ること、自分が助かったらその次に周囲の人を助けるということを意識していただきたいと思います。」

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災害のあとには胃腸炎やインフルエンザが流行ることがありますが、手をきれいにすることで予防できます。感染症についての専門知識を持つ認定看護師が手洗いのコツを教えます。

すごろくを通して災害時の対応を学べる「いえまですごろく」のブースを担当した有馬看護係長に工夫点を伺いました。

「子どもたちには楽しみながら学んでもらえるように、保護者の方には日頃の備えの重要性をお伝えし、災害時の待ち合わせ場所についてなど、家族で話し合う場を持っていただけるように、ゲーム中もお声がけしています。参加してくれた子どもたちが、このセミナーを通じて学んだことを学校で自由研究や新聞等でお友達に発信してくれたら嬉しいです。」

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避難所を模した看護専門学校の教室で、炊き出しのハヤシライスを食べます。

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赤十字病院をはじめとして救助団体は普段から訓練を行っていますが、災害発生直後に傷病者のもとへ駆けつけることは難しいと言われています。地域住民ひとり一人が、自助や共助について学び、日頃から備えることが、いざというときに自身や周囲の人のいのちを守ることにつながります。今後も日本赤十字社は、地域の減災について取り組んでまいります。

大阪赤十字病院ホームページ 》http://www.osaka-med.jrc.or.jp/

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