多量の出血

多量の出血-止血法-

大人の体には約4~5L(体重のおよそ8%)の血液があり、出血によって1L以上の血液が失われると生命に危険が及びます。

体が小さい子どもなどでは、それ以下でも危険です。

きずからの大出血は直ちに止血をしなければなりません。止血の方法には、①直接圧迫止血法 ②止血帯止血法 があります。

直接圧迫止血法

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出血しているきず口をガーゼやハンカチなどで直接強く押さえて、しばらく圧迫することで止血を行います。この方法が最も基本的な止血法であり、多くの出血は、この方法で止血できます。

まず直接圧迫止血法を行い、さらに医師の診療を受けるようにします。

※止血するとき、救助者はできる限りビニール手袋やビニール袋を使用し、感染予防に努めます。

止血帯止血法

出血が激しい場合など、直接圧迫止血法でも効果がない場合に、出血している上肢または下肢に対して帯状のもの(止血帯)を使用して止血する方法です。

この方法は、神経などを痛める危険性がありますので、安全かつ適切に実施できるよう、手当について十分習熟しておくことが必要です。

鼻出血

鼻出血

鼻出血の大部分は、鼻の入口に近い鼻中隔粘膜の細い血管が、外傷(ひっかくことやぶつかることなど)や血圧、気圧の変化などで腫れて出血します。

手当

  • 座って軽く下を向き、鼻を強くつまみます。これで大部分は止まります。
  • 額から鼻の部分を冷やし、ネクタイなどはゆるめ、静かに座らせておきます。
  • ガーゼを切って軽く鼻孔に詰め、鼻を強くつまみます。
  • 出血が止まっても、すぐに鼻をかんではいけません。
  • このような手当で止まらない場合は、もっと深い部分からの出血を考えて、医師の診療を受けさせます
  • ※鼻出血の場合、頭を後ろにそらせると、温かい血液が喉に回り、苦しくなったり、飲み込んで気分を悪くすることがあるので、上を向かせないようにします。
  • ※頭を打って鼻出血のある場合は、止めようとむやみに時間をかけるのではなく、手当とあわせて直ちに119番通報します。