渾身のレシピ大紹介!~『炊き出し名人』を日赤静岡県支部が作成

参加者全員で釜を用意。資器材の組み立ても確認します

日本赤十字社静岡県支部は、東日本大震災の現場で目にした赤十字奉仕団(赤十字ボランティア)による活動から着想を得て、包装食袋を使った炊き出しレシピ集『炊き出し名人』を作成しました。

2011年3月11日に発生した東日本大震災直後から、岩手県遠野市で活動する遠野市赤十字奉仕団(ボランティアグループ)が被災された方がたにおにぎりを提供。

その後、届き始めた支援物資を使って、遠野名物のひっつみ汁や包装食袋を使って炊いた米などの温かい食事を提供し、被災者とボランティア、また、被災者同士をつなぎました。

同支部は温かい食事を提供することを通じて、被災者に寄り添うことの尊さを遠野市赤十字奉仕団から学び、災害に備えて地域で活動に取り組む契機となるよう、レシピ集作成に取り組んだといいます。

また、今後起こり得る大規模災害に備えて同支部は、『赤十字炊き出しリーダー』養成講習も実施しています。地域で活動できるボランティアがリーダーとなって炊き出しを実践できるようにするため、必要な知識と技術を習得する講習会を開催。昨年2月27日に行った第1回目の講習では、県内の地域赤十字奉仕団63人が配備されている炊き出し資器材を組み立てたほか、水の代用として名産のミカンを使って米を炊きました。

水の代わりにミカンの搾り汁で米を炊きました!

同支部で赤十字ボランティアを担当する職員は「こういった取り組みをきっかけに、より多くの方がたに災害への備えに関心を持ってもらい、被災した際には『食』という切り口から自助・共助の精神を養ってほしい」と語っています。

ご興味のある方は、同支部ウェブサイトに掲載している『炊き出し名人』のメニューレシピをご参照ください 。

炊き出しレシピ集『炊き出し名人』

※『炊き出し名人』は地域赤十字奉仕団向けの資料として作成しているため、恐れ入りますが、配布いたしかねます