南部アフリカ地域 保健・教育支援事業
国連合同エイズ計画(UNAIDS)によると、2021年現在、世界のHIV陽性者数は約3,800万人、そのうちサブサハラアフリカの感染者数が約70%をしめており、HIV感染症/エイズ*は南部アフリカ地域にとって大きな脅威となっています。日本赤十字社は、2003年より国際赤十字・赤新月社連盟と協力して、南部アフリカ地域においてエイズ孤児の支援を実施しています。事業では、エイズ孤児やその家族が、偏見や差別に苦しむことなく、HIV感染症 /エイズに関連する負の影響を受けずに生活できるよう、保健、教育、経済、社会などの側面から包括的に支援しています。毎年、特にニーズが高い国を選定して支援し、これまで同地域の9カ国に支援を届けてきました。
2021年は、ナミビア共和国、マラウイ共和国、エスワティニ王国において、それぞれの国の事情に応じたさまざまな活動を支援しました。マラウィでは、家畜の提供などの生計支援や、保育所の運営、エイズ患者の家庭訪問を行いました。ナミビアでは、経済的に苦しい子どもたちへ学校給食を提供し、学習意欲の向上に成果を上げています。また、エスワティニでは診療所の運営を継続したほか、赤十字ボランティアがHIV感染/エイズ予防に関する啓発活動を実施しています。
2022年はこれら3カ国に加えて、ザンビア共和国での支援活動を行っています。
*HIV:ヒト免疫不全ウイルス
エイズ:後天性免疫不全症候群
新着情報
2023年12月20日:赤十字運動の未来を担う子どもたちを育てる~南部アフリカ赤十字社の取り組み~
2022年6⽉8⽇:「静かな大災害」に襲われたアフリカに思いを馳せて