所蔵品紹介

日本赤十字社が保管する5万点以上の赤十字関連史料から、223点をご紹介します。
※一部、博物館明治村所蔵・日本赤十字豊田看護大学管理の史料を含みます。

カテゴリ(時代、形態、事業)で絞り込み検索ができます。

絞り込み検索

時代
形態
事業

平時は貨客船 戦時は病院船として活躍【博愛丸の艤装要図】

  • #~明治
  • #物(メダル等)
  • #看護師等の教育
  • #国際活動
  • #赤十字病院
  • #戦時救護
日清戦争の救護の教訓から、日本赤十字社は自社の病院船(患者移送船)の建造に動きます。英ロブニッツ社に発注し、1899(明治32)年に完成したのが「博愛丸」と「弘済丸」です。 総トン数2640トン、全長95メートル、幅12メートル、最高速力15.42ノット。船内には伝染病室3室(7床)を含む約300床の病室、医務室、手術室、診察室、病理試験室、消毒室を備え、医師や看護婦の部屋もありました。この艤装要図には、上甲板、中甲板、下甲板の3層構造の船内の見取り図が描かれています。平時は日本郵船が貨客船として使い、戦時には乗組員を含めて病院船として活用しました。 2隻は北清事変、日露戦争、第1次世界大戦などで活躍しましたが、1926(大正15)年に日本郵船が売却。蟹工船になった後、太平洋戦争中に米潜水艦の攻撃を受け沈没しました。
  • 博愛丸船内の様子

  • 博愛丸