「平成の災害と赤十字」展 オープニングイベント 「トークセッション」 ~平成の救護活動から学び、新時代の支援を考える~ 開催
日本赤十字社(本社:東京都港区、以下、日赤)は、平成の30年間に発生した災害を振り返りながら、人々に防災に関する意識を高めてもらう目的で企画展「平成の災害と赤十字 ~語り継ぐ 過去から学び、未来に活かす~」を2月19日(火)から3月29日(金)まで実施いたします。そのオープニングイベントとして2月19日(火)13:00より、「平成の救護活動から学び、新時代の支援を考える」と題したトークセッションと、企画展ガイドツアーを行います。
平成の30年間は、阪神・淡路大震災や東日本大震災、熊本地震、そして記憶に新しい西日本豪雨災害や北海道胆振東部地震など多くの自然災害が発生した時代でした。時代を追うごとに、生活スタイルなどが変化し、高齢者や子ども、障がい者など被災者一人一人が抱えるニーズも多様化しています。
日赤は、いずれの災害でも、発災直後から被災地入りし、赤十字ボランティアや自治体、他団体などと協力して災害救護活動を行ってまいりました。平成という時代の30年間、途切れることなく支援を続けてきたからこそ得た教訓を、今後いつ起きるか分からない大規模災害に活かすことが、日赤の使命でもあります。
本セッションでは、阪神・淡路大震災や東日本大震災、熊本地震等各地の救護活動にあたった救護・福祉部 白土 直樹より、平成の時代に起きた災害とその救護活動から見えてきた新たな人道支援ニーズについてお話いたします。
また、災害対応や復興支援に関する研究において著名な、阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター 主任研究員の菅野 拓氏にもお越しいただき、被災者のニーズを汲み取った支援の必要性などについてご説明いただきます。その後、自身の被災や災害時のボランティア活動をきっかけにして日本赤十字社の職員となり、現在は人のいのちと尊厳を守るべく、日々の業務に励む職員3名を交えたトークセッションを行います。新しい時代を迎える今、一般の聴衆者(学生)と一緒に、私たち一人一人が今後できることを考えてまいります。
企画展ガイドツアーは、被災地での活動写真のほか、救護活動で使用した資機材、救援物資、防災教育教材などの物品を日赤職員がご説明します。
― 開 催 概 要 ―
1 日時
2019年2月19日(火)
トークセッション:13:00~14:00(受付開始 12:30~)
企画展ガイドツアー:14:00~14:30
2 場所
日本赤十字社(東京都港区芝大門1-1-3)1階
トークセッション:101 会議室
企画展ガイドツアー:情報プラザ
3 内容・登壇
(1)トークセッション
・講 演 「平成の災害と救護の変遷」
日本赤十字社 救護・福祉部 次長 白土 直樹
・講 演 「排除のない災害対応を目指そう」
阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター 主任研究員 菅野 拓 氏
・対 談 「災害救護から見た昭和、平成、そして新たな時代」
白土 直樹、菅野 拓 氏
・パネルディスカッション 「被災経験から救護活動へ」
モデレーター:白土 直樹
スピーカー :菅野 拓 氏、
日本赤十字社職員 土居 正明、髙橋 聡子、佐藤 祐輔、
・質 疑 応 答 トークセッション参加者(学生)と登壇者の質疑応答
(2)企画展ガイドツアー
・日赤職員による説明
4 その他 ご希望に応じて、登壇者の個別取材を承ります。
5 ご取材を希望の方は、2月15日(金)15時までに、【氏名・所属・人数・撮影の有無・連絡先】を明記の上、koho@jrc.or.jpあてご連絡ください。
企画展 開催概要
【タイトル】 「平成の災害と赤十字 ~語り継ぐ。過去から学び、未来に活かす~」
【開催期間】 2019年2月19日(火)~2019年3月29日(金)
平日9:30-17:00 ※土日、祝日は休館
※入場無料
【場所】 日本赤十字社(東京都港区芝大門1-1-3) 1階 赤十字情報プラザ
【概要】
雲仙・普賢岳噴火をはじめ、阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災、熊本地震、そして昨年の西日本豪雨や北海道胆振東部地震など、「平成」は災害が多発した時代でもあります。
本展では、日本赤十字社で実際に使用している資機材や救援物資、救護日誌等に加え、今後の防災・減災のために作成した防災教育用教材などを、当時の写真とともに紹介します。
過去の災害を振り返るのみならず、首都直下地震や南海トラフ地震、各地で頻発する豪雨など、今後発生が予測される災害を「自分ごと」として改めて捉え、備えを進めるきっかけとなれば幸いです。